開業までに考えておくこと

明日からデリヘルやりまーす、と言って看板を上げればお客さんが来てくれればいいんですが、世の中そんなに甘くはないですよね。

私は、よく外食と比較して考えます。誰にでもわかりやすいからです。

仮に、ラーメン屋をしようと考えます。
では、あなたはどんなラーメン屋なら儲かると思いますか?
・あっさり味の中華そばですか?
・こってり味のとんこつスープですか?
・今はやりのつけ麺屋ですか?
場所はどこにしましょうか?
・ラーメン激戦区の環七ですか?
・それとも新横浜のラーメン博物館?
・いやいや、博多の天神で
値段はいくらにしましょうか
・やっぱり安くないと
・いやいや高級食材で1000円のラーメンを
・・・・・・

そうなんです。
これが必要なんですね。

これがいわゆる「マーケティングの4P」です。
商売するなら、これは避けて通れません。
ここで、詳しくは述べませんが、簡単に申し上げると、こんな感じです。

1.商品・サービス(Product)

まず、何を売ろうとするかです。
とんこつラーメンなのか中華そばなのか、味付けは、量は、おわんは、おはしは、調味料は、・・・
考え出したらきりがありませんが、要は、あなたがお客様に売ろうとしている中身をどうするかです。
風俗に置き換えると、単にデリヘルといっても、これは出張サービスの総称です。
ごく一般的なヘルスサービスが最も多いですが、なかには性感サービスやSM、エステなどといったサービスもあります。
あなたが提供しようとするサービスの中身について、具体的な構想をもってください。
なかには、ニッチを狙って、デブ専デリを作った方もおられます。
いまは一般的になった人妻デリも一昔前に流行りだしたサービスです。
これらもありですが、必然的に顧客数は減ってきます。
かといって、ごく一般的なデリヘルでは競合が多すぎます。
あなたのお店は何が「ウリ」なのか、そこが最も重要です。

2.価格(Price)

いわずと知れたお値段です。
どこにでもあるような中華ソバを1000円で売ろうとしても売れません。
逆に、カニの身やフカヒレが入ったラーメンを500円で提供しても儲かりません。
ものには相場というのがあります。しかも、これは地域によっても変わってきます。
東京で1000円で売れるからといっても、同じものでも大阪では700円でも売れないかも知れません。
あなたが売ろうとしているサービスは、いったいいくらが妥当な値段なのか、もしくはいくらで売りたいか、逆に、この値段で売りたいからサービスをこう見直す必要がある、といったことを考えておく必要があります。

3.プロモーション(Promotion)

さて、サービスが決まりました、値段も決めました。
で、お客さんがきてくれればいいんですが、次に重要なのが、どうすればお客さんが認知してきてくれるか、です。知らない店にお客さんがくるはずがありませんからね。
ラーメン屋なら、たとえば営業エリアで新聞広告を出す、店の前に立ってお客さんを呼び込む、友人・知人のコネクションを使う、などなど、いろいろ考えられます。
でも、デリヘルはかなりプロモーションに制約があります。
基本的に、インターネット、特定の紙媒体しか利用できません。
これらを利用して、いかにお客様に関心をもって、電話していただくか、実は、ここがもっともデリヘルの営業で重要な部分かもしれません。

4.流通・場所(Place)

どこで営業するか。どうやって商品・サービスを流通させるか。
といった内容ですね。
東京のど真ん中の激戦区で新たに出店するのか、それとも、地方で営業するのか。
営業エリア、流通、などは基本中の基本です。

ものすごく簡単にまとめましたが、これが「マーケティングの4P」です。
最低限、これくらいのことを考えておかなければ、そもそも商売が始まりません。
これは、特にデリヘルに限ったことではありません。
デリヘルなら、風俗なら、とにかく開業すれば儲かる、なんてことはありえません。
少なくとも、上記の4点を基軸にして、ご自分でこれから営業しようとする中身を頭の中で描いてみる。

少なくとも、具体的な行動として動き出す前に、この点だけは抑えておいてください。